Columnコラム
スポットクーラーはどれがおすすめ?比較すべきポイントを徹底解説!
床置き型で簡単に設置できるスポットクーラーは、暑い夏を凌ぐのに重宝する空調機器です。コンパクトで置き場所に困らないタイプから、キャスター付きで移動が楽なモデルまで、家庭用・業務用を問わずその種類はさまざまです。省エネ性能や環境面のことまで考えると、どれを選べばいいか迷ってしまうのではないでしょうか。そこで今回は、おすすめのスポットクーラーとスポットクーラーを選ぶ際の比較ポイントについて紹介します。
1.おすすめスポットクーラー「Pure Drive」
スポットクーラーは使用する部屋の広さに合わせて最適なものを選びたいところ。30平米程度の広さなら、「Pure Drive」がおすすめのスポットクーラーです。以下、「Pure Drive」のおすすめポイントを5つ紹介します。
1-1.おすすめポイント1:排熱レスで快適
一般的なクーラーとは違って、スポットクーラーは室内機と室外機が一体となった空調機器です。通常、クーラーは室内機で部屋の熱を吸い上げ、冷媒で熱を冷やしたのち、熱い空気を室外機から排出するという仕組みになっています。スポットクーラーも、空気を冷やしたり排熱したりする構造は同じです。だたし、両機一体型のスポットクーラーは、本体そのものが熱を持ってしまうというデメリットがあります。排気の際には当然熱が出るので、排熱ダクトを外につなげるなどしない限り、なかなか部屋が涼しくならないというジレンマがありました。
その点、「Pure Drive」は排熱機構がない特殊なスポットクーラーです。通常は取り込んだ熱を冷却して冷たい空気に交換するところを、「Pure Drive」は水の気化熱を利用して2段階で冷却します。こうすることによって、排熱することなく冷たい空気だけを出すことができるのです。本体が加熱することはないので、冷却ロスが起こらないという大きなメリットがあります。また、スポットクーラーに近接した箇所が温まることもなく、正しく使用すれば作業環境を快適に保つことができます。排気用ダクトをつなぐ必要性もないので、スペースを取らずに使用できる点も魅力のひとつでしょう。
1-2.おすすめポイント2:ダクトレスで設置場所を選ばない
スポットクーラーも冷気を出す構造は通常のエアコンと同様ですから、冷気を作る過程で排熱口から室外に熱を逃がさなければなりません。そのため、一般的なスポットクーラーには排気用ダクトが取り付けられており、そこから排熱するという構造になっています。ただ、せっかく部屋の空気を冷やしたのに、そのまま熱を排出してしまっては冷房効率が大きく落ちてしまうでしょう。スポットクーラーは排気用のダクトを窓などにつなげて使うのが基本で、外に排熱できない場所に設置して使うのは基本的に不可能となっています。
一方、「Pure Drive」はそもそも排熱をする必要がありません。独自の冷却技術によってダクトレスで使用できるため、場所の制約が特にないという利点があるのです。100Vのコンセントさえあれば、建物の中央部に位置しているなど窓から外に排熱できない場所であっても、問題なく使用することができます。ただし、狭い密閉空間では湿度が上昇して冷却機能が発揮できない場合もあるので注意が必要です。
1-3.おすすめポイント3:ランニングコストが安い
「Pure Drive」はランニングコストがかかりにくいという点もおすすめポイントです。一般的なスポットクーラーの消費電力は、600~800W程度のものが主流です。これに対して、「Pure Drive」の消費電力は180~220Wに過ぎません。これは、低電力のモデルと比べても60%以上、差が大きいものでは80%程度も消費電力を抑えられるという計算です。
たとえば、1日8時間稼働で100日間の電気代がいくらかかるか試算してみましょう。電気代は27円/kwhで計算すると、180Wの「Pure Drive」の電気代は3888円です。0.15円/Lで試算した水道代込みでも、4300円程度で済ませられます。ちなみに、同じ計算式で算出した場合、一般的なスポットクーラーの電気代は600Wで1万2960円、800Wの場合は1万7280円にもなります。
1-4.おすすめポイント4:最大風速14m/sのパワフル冷風
省電力で排熱を出さないとしても、冷風の威力が弱ければクーラーとしての機能を満たしません。「Pure Drive」は省エネでありながら、パワフルな風力を備えていることも特徴のひとつです。60Hz稼働で風力を「強」にしたとき、「Pure Drive」の吹き出し口最大風速は毎秒14mにもなります。毎秒14mというのは相当な風の強さで、気象庁が発表する風速の目安によれば、風速が毎秒15mを超えると風に向かってまともに歩くことすらできなくなるとされています。最大風速14mという風の強さは、かなりの強度であることがわかるはずです。
もちろん、基本的に「強」で使うことはあまりないでしょうが、風速14mは「Pure Drive」の高いポテンシャルを知るひとつの指標だといえます。吹き出し口はひとつしかありませんが、90度の首振り機能があるため広範囲をカバーできるのも「Pure Drive」の特徴です。単に強い風が出せるだけではなく、狙った場所まで効率的に風を届けることができる点もおすすめポイントです。
1-5.おすすめポイント5:手間なしノンドレン
スポットクーラーは空気中の熱を吸い込み、冷気に変えてから排出することで空間を冷やします。その際、空気を冷却する過程で結露水が発生してしまうため、一般的なスポットクーラーには内部に結露水を貯めるためのタンクが取り付けられています。この結露水のことをドレン水といい、タンクに貯まったドレン水は手動で捨てなければなりません。一般的なスポットクーラーの場合、定期的に状態を見てドレン水を捨てる必要があるので、使う際に手間がかかってしまいます。
そのため、スポットクーラーを選ぶなら手間がかからないノンドレンタイプを選ぶのが鉄則です。ノンドレンタイプのスポットクーラーは、排気と同時にダクトから水分も放出されるため、いちいち手動で水を捨てる手間がかかりません。「Pure Drive」もノンドレンタイプのスポットクーラーで、そもそもドレン水が発生しない構造になっています。ですから、もちろん排水作業は必要なく、長時間連続で使用する場合は特に楽です。
ノンドレンタイプのスポットクーラーは逆に給水を行う必要はありますが、「Pure Drive」の場合は1回の給水で8時間稼働できるので負担になることはほとんどないでしょう。
2.Pure Driveが優れたスポットクーラーである秘密とは?
「Pure Drive」は従来のスポットクーラーが抱えていたデメリットを解消したスポットクーラーです。まず、従来のスポットクーラーは、排熱の面で問題を抱えていることが多くありました。室外機の部分に熱がこもったり、付近に窓がなければ排熱できなかったりなど、使い勝手の幅が非常に狭いタイプのスポットクーラーが主流だったのです。その点、「Pure Drive」は排熱機構に秘密があり、2段階冷却方式という独自の冷却技術で排熱を出さずに冷却できるという仕組みになっています。
2段階冷却方式とは、液体が気体に変化する際の「気化現象」を利用した冷却方式のことです。間接気化冷却と直接気化冷却という2段階の冷却方式を採用することで、排熱なしの冷送風が可能となった画期的なスポットクーラーなのです。基本的な原理は普通の気化式冷風機と変わりありませんが、従来のスポットクーラーのようにコンプレッサーを使わないため、空気を冷却しながらも排熱が出ない仕様になっています。
2段階冷却方式は、単に排熱なしの冷送風ができるだけではなく、強力な冷気を作り出すシステムにも貢献しています。スポットクーラーでありながら、「Pure Drive」が家庭用冷風扇を凌ぐほどの強力な冷風が出せるのはこのためです。また、「Pure Drive」はフロンを使用しないため、地球環境にも十分な配慮がされています。フロンはCO2以上に温室効果があるとされているので、フロン不使用の「Pure Drive」はエコの観点でも優れたスポットクーラーだといえるでしょう。
3.スポットクーラーを比較するポイント
スポットクーラーを選ぶ際は、具体的にどういう点を重視するべきなのでしょうか。ここでは、「Pure Drive」のおすすめポイントを踏まえたうえで、一般的なスポットクーラーと比較すべき点を解説します。比較を通じて、「Pure Drive」の良さを再確認してみましょう。
3-1.冷却性能は十分か
複数のスポットクーラーを比較する際、まず見たいポイントは冷却性能です。家庭用のエアコンでも、8畳タイプや10畳タイプなど、それぞれ対応する部屋の広さがあります。同じように、スポットクーラーも使いたい空間に対して最低限の冷却性能があるかどうかをチェックすることがポイントです。冷たい空気を作り出すことができたとしても、風力が弱ければ空間全体を冷やすことはできません。スポットクーラーから1m程度の空間が冷えればいいというのであれば別ですが、広い範囲を満遍なく冷やしたいのであれば風の強さをしっかり確認する必要があります。
ただし、家庭用のスポットクーラーのほとんどが、カタログスペックに風力がわかる数値が記載されていません。ですから、基本的には「kW(キロワット)」で表記される冷房能力で風力を判断するのが基本です。スポットクーラーの冷房能力は、最低でも2.0kW以上は欲しいところでしょう。これ未満の冷房能力だと、局所的には冷却できても、ある程度の広い範囲を冷やすことは難しいかもしれません。ただし、消費電力が大きい機種は本体の発熱量も大きくなる傾向があるので、冷房能力と消費電力を比較しながら最適なバランスを考えて選ぶのがポイントです。
3-2.電気代はどのくらいか
高い性能を備えたスポットクーラーは、その分だけ電気代も高くなりがちです。高性能で冷却機能が優れていても、電気代を懸念して満足に使えないということもあり得ます。ですから、スポットクーラーを選ぶ際は、電気代がどの程度かかるのか想定してから購入するのが基本です。電気代の計算は、「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×電力料金単価(円/kWh)」という計算式で求められます。
ただし、一般的なスポットクーラーの消費電力は、「kW(キロワット)」ではなく「W(ワット)」で表記されているので、その場合は「W」を「kW」に変換して計算しましょう。消費電力が750Wのスポットクーラーなら、0.75kWとなります。このスポットクーラーを毎日8時間、3カ月間(90日)使用したときの電気代を計算してみましょう。
電気料金単価を27円/kWhとすると、0.75×8×90×27=14580となり、電気代は1万4580円かかることがわかります。使用状況にもよりますが、基本的には消費電力が大きい製品ほど電気代も高くなるので、この点に注意しながら製品を比較するのが鉄則です。
3-3.排気用ダクトはあるか
一般的なスポットクーラーは、熱を室外に排出する必要があります。そうしないと室内に熱がこもってしまうので、いくら冷却機能が優れていても部屋が涼しくなりません。そのため、排気用ダクトがない製品だと、窓を開けて使うなど、排気がうまく部屋の外に出るように工夫して設置する必要があります。スポットクーラーを快適に使うには、基本的には排気用ダクトがある製品を選んだほうが無難でしょう。
ただし、排気用ダクトがあっても、窓パネルがなければ結局は窓を開けて排気することになります。これでは、室内を冷却しても窓から熱気が入ってきてしまうので、冷房効率が下がってしまいます。こうした不具合を解消するのが窓パネルです。窓パネルがあれば、窓を閉じたまま排気用ダクトから熱を排出することができます。より気密性を高めたいのであれば、隙間に貼るテープやアタッチメントが付属する製品を選ぶと良いでしょう。また、排気用ダクトは設置場所の自由度を上げるためにも、最低でも100cm以上の長さがあると便利です。
3-4.ノンドレンかどうか
一般的なスポットクーラーは使えばドレン水がタンクに貯まっていきます。機種や使用環境にもよりますが、スポットクーラーを8~10時間ほど使い続ければ、タンクはドレン水で一杯になってしまうでしょう。長時間の連続使用をする際は、ドレン水をいちいち捨てるのが面倒です。特に梅雨時など、高温多湿の環境だとドレン水も貯まりやすく、その分だけ頻繁に水を捨てなければなりません。
ですから、スポットクーラーを選ぶならノンドレンタイプの製品を選ぶのがおすすめです。ノンドレンの機種なら排気と同時に水分も室外へと排出されます。室温や湿度に関係なく、ドレン水を捨てる手間がかからないので、長時間使用する際は特に楽です。近年のモデルはほとんどがノンドレンタイプとなっていますが、中古のスポットクーラーはノンドレンではないケースがあるので注意しましょう。
3-5.使い勝手はよいか
スポットクーラーは性能やダクトの有無だけではなく、使い勝手を基準に比較するのも重要です。たとえば、リモコンが付属していれば操作が楽にできますし、キャスター付きタイプなら移動が簡単になります。特にキャスター付きかどうかは重要なポイントです。スポットクーラーは小型タイプでも相当な重量があるので、キャスターが付いていないと運ぶのが大変になります。据置型のエアコンと違って、スポットクーラーは持ち運びできるのが魅力でもあるので、キャスター付きかどうかは特にしっかりチェックしておきましょう。
また、吹き出し口が複数、もしくは首振り機能があると、広範囲に冷風を送ることができるので冷房効率が上がります。出力が多少小さくても、こうした細かい機能があることで効率的に空間を冷却することが可能です。スポットクーラーは主に夏場に使用するアイテムですが、オールシーズンで使うことを検討しているなら除湿機能や暖房機能が付いている製品を選びましょう。睡眠時にも使うならタイマー機能があったほうが便利です。運転音が大きいと安眠の妨げになる場合があるので、静穏性もチェックしておくと最適な製品を選べるはずです。
スポットクーラーのおすすめは「Pure Drive」で決まり!
冷却性能やエコ性能、使い勝手の良さなどを総合的に考えると、「Pure Drive」は非常に高いスペックを備えたスポットクーラーだといえます。排気ダクトがなく、冷風もパワフルな「Pure Drive」は、一定の広さがある空間で使用するのにもおすすめです。家庭用スポットクーラーでは物足りないような作業場や倉庫内でも活躍するので、コンパクトで高性能なスポットクーラーを探しているなら、ぜひサイシュウテクノに相談してみましょう。